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「サックスのレッスンと経営コンサルティングは似ている」

最近、アルトサックスのレッスンを受け始めた。
大学生の頃に軽音楽部で少しは吹いていたが、もう30年以上吹いていないので、ほぼ初心者同様である。
しかし、夢は大きい!
ポール・デスモンドのような音色で吹くこと!

その夢に少しでも近づけるべく、レッスンを受け始めた。
私は、見栄っ張りなのか、先生に習うということが大嫌いだった。
だから、もちろん学校は嫌いだし、楽器のレッスンなど一度も受けたことはなかった。
「先生に習っても恥ずかしくないくらい吹けるようになったら習いに行こう」などと考えていたが、一向に上手にならない。
そうこうしているうちに、もう残りの人生も少なくなり、まさに「今」習わなければ、このまま夢を実現できないままに死んでしまうという状況になってしまった。
そこで、思い切って習うことにした。

先生の名誉のために名前は書かないが(こんな下手くそに教えているなど恥だから)、私が出したい音に最も近い音で演奏している、素晴らしいプレイヤーが先生である。

そして、先日、3回目のレッスンを受けたのだが、このレッスンが実に素晴らしい。
具体的には、私の課題を的確に発見して、その課題を克服するための方向性を明確に示してくれる。

先生と一緒に吹くと、いかに私のサックスが鳴っていないのか、音が安定していないのかということが、音域毎に具体的に分かる。
そして、それを克服するための「呼吸法」、「のどの開き方」、「楽器を持つ姿勢」、「アンブシュア」、「息の入れ方」などなど、改善すべきポイントを的確に示してくれる。そして、改善のためには、「何度も練習で繰り返すしかない」ことも。
その結果として、私のサックスの音は確実に向上している・・・・・と思う。確実に向上しているかどうかを先生が評価してくれるということもレッスンのありがたいところである。

さて、このレッスンでおこなわれていることは経営コンサルティングの現場に非常に近いものがある。
経営コンサルティングにおいては、クライアントの夢やビジョンを理解し、それを達成するための現状とのギャップを明確化し、ギャップを克服するための改善の方向性を決める。
そのために、現状分析や様々な戦略の検討をおこなう。

ここで重要なのは、クライアントのビジョンと現状のギャップから的確な課題を発見する力と、発見した課題を改善するための斬新な(あるいは確実に効果の上がる)戦略を考えだす発想力である。

クライアントに「御社の課題はなんですか?」と聴くコンサルタントはあまりよろしくない・・・と思う。
クライアントのビジョンを聴いて理解し、現状を的確に観察・分析して、そこからクライアントが気付かなかった課題を発見できるコンサルタントが本物だと思う。

しかし、その結果として経営が改善されるかどうかは、クライアントの実行次第である。
実行しなければ成果はでない!

そう、練習しなければ成果は出ないのです・・・・
頑張らなければ!


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「マーケティング視点でジャズを考えるためのいくつかの論点」

誰かが、「ジャズは絶滅危惧種だ」と言っていたが、確かに、ジャズという音楽の市場規模はどんどん縮小していると思う。
ジャズだけでなく、音楽産業自体が衰退している。
その背景には、パソコン、携帯、スマホ、様々なゲーム・アプリ等が登場して、娯楽・余暇の過ごし方が多様化したこと、また、社会の成熟化に伴って感性や価値観が十人十色になったために、昔のようなビッグ・ヒットが生まれ難い状況になっていること等、様々な要因が考えられるが、ここでは深くは追求しない。

ただ、これからのジャズをより魅力的なものにするために、我々、少しでも業界に関係する人間は何をすべきかについて、いくつかの論点をマーケティングの視点から提示してみたいと思う。

私はマーケティングを専門分野とするコンサルタントなので、色んな企業の社員研修でマーケティングについて教えるのだが、その時、一番最初に、「マーケティングとは何だと思いますか?20字以内で言ってみてください」と必ず質問する。

すると、
「商品のことを出来るだけ多くの人に知ってもらうこと」
「広告・宣伝やプロモーションを考えること」
といった答えが多く返ってくる。

すこしマーケティングを勉強した人は、
「売れ続ける仕組みを構築すること」
などと答える。

経営学の巨匠であるドラッカーは、「マーケティングの究極の目的はセリング(売り込み)を不要にすることだ」と言っている。

さて、何を言いたいのかというと、マーケティングと言うと、どうしても、「いかにして多くのお客さんに買ってもらう(利用してもらう)ようにするのかを考えること」といった、プロモーションの視点だけに限定してしまう人が多いと言うことです。

マーケティングとは、「人々の人生を豊かにする価値を生み出し、必要とする人にその価値を理解してもらい、最適な方法で価値を継続的に提供する、一連の活動」だと私は考えています。
だから、マーケティングで最も重要なのは、「どのような価値」を提供するのかが明確になっていることだと思うのです。

ジャズの活性化をマーケティング視点で考えるためには、まず、現代の日本のジャズはどのような「価値」を生んでいるのか?を徹底して考えることが必要だと思うのです。

そのためには、ジャズは誕生してからまだ100年程度の歴史の浅い音楽ですが(ルーツ的なことを考えると違うのかもしれないが)、それぞれの時代、それぞれの国で、ジャズはどんな「価値」を提供してきたのかを丁寧に考察していくことが必要だと思う。
1950年代のイースト・コーストでジャズが提供してきた「価値」と、今、日本のジャズが日本というマーケットに提供しようとしている「価値」は同じなのか、違うのか?
高度成長期の幕開けであり、安保闘争の激動の時代であった1960年代には、日本のジャズはどのような「価値」を提供していたのか?
等々。

そして、次に、
その価値をいかにして理解してもらうのか?
いかにして最適な方法で提供するのか?
継続的に提供するためにはどのような収益モデルを採るべきか?

それぞれの方法論を徹底して考えることが重要だと思う。

例えば、2003年にスタートした「ArtistShare(http://www.artistshare.com/v4/)」というビジネス・モデルを考えてみると、色々と示唆が得られるような気がする。
「ArtistShare」は、基本的にはミュージシャンが資金集めをするためのクラウドファンディングを中心としたビジネス・モデルであり、ジャズ界で著名なプロ・ミュージシャン達の音楽レーベルとして一定の成功をおさめている。
具体的には、2004年と2007年にグラミー賞を獲得しているマリア・シュナイダー等が有名であるが、詳しくはサイトをご覧いただきたい。
サイトの作りもセンスがよく秀逸である。
また、私がこのビジネス・モデルの魅力だと感じるのは、クラウドファンディングだけではなく、ジャズの価値を様々な角度から考えていることである。
ジャズが生まれるまでのリハーサル風景、ジャズ・ミュージシャンとの個人的交流やレッスンの権利等、様々なものを価値として提供してマネタイズする仕組みを組み込んでいる。
こういったやり方には好き嫌いもあるだろうが(私は余り好まない)、色々と考えさせられることはあると思う。

これからの日本のジャズ界を、より良いものにするために、是非、若いミュージシャンを中心に、マーケティングの視点をもって大きなムーヴメントを起こしてほしいものだ。

*先日、中山拓海君、石若駿君というこれからの日本ジャズ界をリードするであろう若手ミュージシャンと、彼らが仕掛ける「JAZZ SUMMIT TOKYO(http://www.jazzsummit.net/landing)」についてお話ししたのに刺激されて、このような駄文を書いてしまいました。彼らには是非、頑張ってほしいと願っています。


「フレームワークなんか無視しよう」

経営コンサルタントは様々なフレームワークというものを使う。
フレームワークとは、何かを分析しようとする時や、戦略を立てたりする時に利用する「枠組み」のことで、フレームワークを使うことによって誰でも効率的に分析や戦略構築ができるというものである。
例えば、マーケティング分野では、4P分析やSWOT分析といったフレームワークがよく使われる。
SWOT分析とは戦略を考えるために経営環境を分析するフレームワークであり自社の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、市場の機会(Opportunities)、市場の脅威(Threats)の4つの視点で経営環境を分析すると言うものだ。
4P分析とはマーケティング戦略を分析する時に、商品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)の4つの視点で分析して戦略を立てると言うものだ。
こういったフレームワークを使うことによって重要な視点を漏らすことなく、効率的に的確な分析や戦略構築ができると言うわけだ。

しかし、私は経営コンサルタントとして仕事をする時は、なるべくこういった既存のフレームワークを無視して、使わないようにしている。

たしかに、こういった先人が生み出したフレームワークを使うことで効率的に漏れなく戦略構築ができるかもしれない。
しかし、フレームワークに示された分析視点や考え方に思考が限定されると言うデメリットもある。
たしかに、マーケティング戦略を、製品戦略、価格戦略、流通戦略、プロモーション戦略という4つの視点でまとめると、とんでもなく出来の悪い戦略資料にはならないだろうが、余りにも当たり前の面白みのないものになってしまう危険性がある。

だから、私はコンサル案件ごとになるべくオリジナルなフレームワークを考え出して使うようにしている。こうしたやり方は効率的ではないが、より高い効果、オリジナルな価値を生むと思っている。
ただし、ゼロから考えるのでは余りに非効率的なので、既存のフレームワークをベースにしながら、いくつかの私独自のフレームワークのパターンをつくってある。それらをコンサル案件ごとにアレンジして使う。
どういったオリジナルなフレームワークのパターンがあるのかは残念ながら書けないが・・・

さて、ジャズのアドリブと言われるものでもフレームワークを使ったアドリブというのは実に退屈なものが多いような気がする。
偉大な先人がつくりだした様々なフレーズをコピーしてそれらをリック(短いフィレーズ)として覚え込み、コード進行に合わせて覚えこんだ様々なリックを組み合わせていく。
例えば、Dm7-G7-CMa7の時はこんなフレーズが使えると言うのを蓄えておき、それらを巧みに組み合わせながらアドリブする。

確かに、こういった基礎固めも重要だと思うけど、プロとしての本当のアドリブはリックからは離れたオリジナルなフレーズにあると思う。ここでどの音を選び出すのか、どのような音の連なりを形成するのか、それらを楽曲の中で一瞬にして考えだし、生み出していくところからクリエイティブなアドリブが生み出されると思うのです。

ただ誤解してはいけないのは、フレームワークを知らなくてもいいのではないということです。
知らなければ無視もできないのだから。

「すべてがダメなら分厚い報告書を書く」

もう20年も前、私が経営コンサルタントとしての修業を始めたころに、その当時、勤めていたコンサルティング会社の上司から言われた言葉を今でもよく覚えている。

経営指導に行ったら、まず、「実績を上げろ!」
しかし、経営環境等によってはどうしても実績が上がらない時もあるだろう。
その時は、「社風を変えろ!」
「あのコンサルタントの先生がきてから、なんだか社内が生き生きしてきたなと感じさせろ」
それもできない時は・・・・
とにかくクライアントの要望にはすべて答えて多量の業務をこなし、様々なサービスを提供し、
「これだけのコンサル・フィーでこんなに分厚い報告書を書いてくれるのか!と驚かれるような分厚い報告書を毎月書け!」と。

その後、私はシンクタンクで数多くのコンサル案件やリサーチ案件をおこなってきたが、このことはある程度、何をやっても当てはまるような気がしている。
例えばリサーチ案件における実績とは、「リサーチターゲット」、「リサーチ手法」、「分析手法」の3つのうちの最低1つに新規性があることだと私は思っているが、残念ながら、ごくたまにこれらのどこにも新規性を生み出せない場合があった。
しかし、納期は迫る・・・
そういった場合は、とにかく出来るだけの時間を投入して膨大なデータを集めて、あらゆる角度から分析し、分厚い報告書を作成する。これが、コンサルタントとしての最低限の良心だと思う(逃げでもあるが)。

何かでコンサル会社に案件を依頼した時に、調査報告書が余りに立派で分厚い時は用心して下さい。たいていの案件ではシンプルで薄い調査報告書の方が中身は詰まっているものだと、私は思うのです。

さて、これはジャズのライヴにおいてもなんとなく当てはまるように思える。
自分の表現したい音世界が明確に目の前に広がり、それを表現できるだけのテクニックもある場合には、自然と観客を引き込むような音楽が生み出されるだろう。しかし、たまに調子が悪くて、何もアイデアが浮かばない時は、テクニックを総動員して、或いは爆音で、あるいは奇抜なアプローチで観客の度肝を抜くと言った方向に逃げる、といったこともあるのではないだろうか。しかし、それも聴きに来て下さった観客を満足させようとする最低限の良心ではないかと思う。
ミュージシャンの皆さま、それは全然違うなどと怒らないでください・・・経営コンサルタントの現場からの無理やりのアナロジーです。

「手段が目的化してもいいじゃないか!」

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プロフィール

マスターDH

Author:マスターDH
マスターDHです。
普段はマーケティングコンサルタントとして働き、週末は中野のジャズダイニングバー「Sweet Rain」で居るだけマスターをしています。ジャズ、プログレ、クラシック、民族音楽と雑食性ですがかなり偏食でもあります。今だに、コニッツのようにアルトを吹くことを夢見ています。

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