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Yes-Yes 中村和枝(ピアノ)、村田厚生(トロンボーン)、野澤 美香(作曲)

11月22日(日)、日本を代表する現代音楽のピアニスト中村和枝さんのコンサートを聴きに行きました。
場所は、渋谷のクラシックス。満席でおそらく100人は超えていたでしょうか。
私は、現代音楽については、若い頃にNHK-FMの「現代音楽の時間」をよく聞いた程度の知識しかないのですが、
中村さんはお店の常連さんで、以前からのお友達ということもあり、何度かコンサートを聴かせて頂いてます。
普段、ゆるい雰囲気で酔っ払ってる中村さんと、ステージで真剣な目つきで演奏に挑む中村さんのギャップをいつも楽しませてもらっています。

今回は、中村さんとトロンボーンの村田厚生氏、作曲の野澤 美香氏の3人の「Yes-Yes」というユニットで、テーマは、「どこか別の場所へ・・ 越境/異国趣味(エキゾティシズム)ふたたび」
1曲ずつ解説するような音楽的な知識は私にはないのですが、2曲目だったかなで聞かれたシンセをマニピュレイトしたような音の作り方は少しブライアン・イーノを思い出させたし、全体の雰囲気はJAZZだと感じました。
これが楽譜に書かれたのではなく、即興で演奏されたら間違いなくジャズ。

私の心の中では、そうポール・ブレイのように響きました。
大学生の頃にはじめて聴いて大きな衝撃を受けた、「Open To Love]や「Alon Again」のような音楽に感じられたのでした。
(ごめんなさい、現代音楽の聴き方ではないかも・・・)。
ポール・ブレイの音楽はジャズだけど、スイングはしません。疾走するのではなく、空気をうちにうちにと巻き込み、心を音の中に引きずり込むような音楽だと思います。
「無機的」だけど「官能的」なサウンドです。官能的だけど、決して心地よいエクスタシーが訪れることのない「閉じられた世界」の音楽。僕は大好きです。
といったことで、、「Open To Love」と「Alon Again」を久しぶりに聴いたのでした。

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プロフィール

マスターDH

Author:マスターDH
マスターDHです。
普段はマーケティングコンサルタントとして働き、週末は中野のジャズダイニングバー「Sweet Rain」で居るだけマスターをしています。ジャズ、プログレ、クラシック、民族音楽と雑食性ですがかなり偏食でもあります。今だに、コニッツのようにアルトを吹くことを夢見ています。

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