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BILL FRISELL, RON CARTER & JOEY BARON

BILL FRISELL, RON CARTER & JOEY BARON
1月30日(日)丸の内コットンクラブ

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大好きなギタリスト、ビル・フリゼールのライブを丸の内コットンクラブで観た。
前回ブルーノート東京で観たのは確か2006年だったから5年ぶり。
その時は、サム・ヤエルのオルガンにブライアン・ブレイドのドラムで、特にブレイドのドラムに期待大だった。
その時の、ライブの感想は、
「フリゼールは、僕たちの方に背中を見せて、時々エフェクターを踏みながら、淡々と、淡々と弾く。
色彩感豊かな異空間を創り上げるのは昔と同じ。
どこまでも地平線が続くアメリカの広大な大地と自然を感じさせる音楽。
色でいえば「暖かいオレンジ色」。体が宙に浮くような浮遊感が心地よいです。
でも、フリゼールはずーーーーーーーーっつと、ドラムの方を向いたままです。
目の前に客が居るなんてことはほとんど眼中にないように。
フリゼールのすぐ下の席から見つめるギター小僧達の、
「指さばきが見たい」、「顔が見たい」という、熱い視線なんかまったく感じないように、
僕たちに背中を向けて引き続けるのです。
とうとう最後まで背中だけしか見ることができませんでした。」
といった感じでした。
そして、今回のメンバーはビル・フリゼールにジョーイ・バロン、そこにジャズ・ベース界の重鎮でジャズのメインストリームをいくロン・カーターが参加したトリオということで、特にロン・カーターが入るとどうなるのかに期待が高まった。
結果は、前回と同じく、フリゼールの世界が展開された。
後ろを向いて弾くのも一緒。
もっと、もっと、何回も、何回も、いつまでも、いつまでも聴いていたいと感じる、素晴らしいライブでした。
あの独特のタイム感で、丸いリバーブがかかったギターの音が入るだけで、目の前に違う風景が開ける。「アメリカの心象風景を映し出す」とよく言われているけど、まさしくその通り。
ドラムのジョーイ・バロンもなんだか細い、菜箸見たいなスティックで、実に繊細なドラミングでした。
そして、ロン・カーターは・・・とっても楽しそうだった。
熱いジャズではなく、フリゼールの空間に、ロンのベースが溶け出してしまうような、そんな感じでしょうか。
最後に演奏した、What is this thing called love,そしてアンコールのTea for two。この2曲がクライマックスでした。
ビル・フリゼール、これからも目が離せません。
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プロフィール

マスターDH

Author:マスターDH
マスターDHです。
普段はマーケティングコンサルタントとして働き、週末は中野のジャズダイニングバー「Sweet Rain」で居るだけマスターをしています。ジャズ、プログレ、クラシック、民族音楽と雑食性ですがかなり偏食でもあります。今だに、コニッツのようにアルトを吹くことを夢見ています。

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