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土井徳浩カルテット Live at Sweet Rain

さて、昨年書けなかったライヴ・レポート第2弾です。
12月22日(木)の土井徳浩カルテット新作CD「Amalthea」発売記念ライヴです。
メンバーは、土井徳浩(Cl)佐藤浩一(P)本川悠平(B)紺野智之(Ds)です。

Amaltheaの素晴らしさは、僕のブログで紹介したとおりです(http://jazzsweetrain.blog129.fc2.com/blog-category-1.html)

Sweet Rainはあの世界にふさわしい舞台だと思いブッキングさせてもらったので、期待が膨らみます。
そして、室内楽的な凛として美しい世界、白黒の短編映画のような静謐な美しさ、時々仄かに燃え上がるような高揚感、そういったものを見事にSweet Rain の空間で再現してくれました。

この音楽は聴き手であるリスナーも心をピンとして聴かなければなりません。
そして、純粋な心を持った人であれば、このカルテットの音を聴いた瞬間に心がピンと伸びるはずだと思います。
聴き流してしまうと、土井さんの本当の良さは分からないと思います。
別に音楽的な深い知識が必要なわけではありません。音楽を分析的に聴いたり理解するのは好きではありません。
ただ感じるままに、素直に聴くと、底なし沼に落ちるような、螺旋階段をどこまでも駆け降りるような快感を僕は感じます。

土井さんのクラリネットは決してクリシェを吹きません。クリシェを使うことが悪いとは思いませんが、クリシェのない音世界は屹立した独自の世界を構築します。
クラリネットの新しい可能性を感じます。

本川さんのベースは久しぶりに聴きましたが、以前よりも荒っぽさがなくなり、素晴らしいプレイヤーに育ちつつあると感じました。

ドラムの紺野さんは、音楽全体を理解して的確な音を出せる人だと感じました。

そして、この日最も驚いたのはピアノの佐藤浩一さんです。
ある人から佐藤さんは若手ナンバー1だ!と聞いていたので非常に期待していたのですが、期待をはるかに上回りました。
高度なテクニックに裏付けられた、バップでもなく、ヨーロッパ風でもない、独自の世界をもっています。大きな可能性を感じるピアニストです。
また機会があれば、ピアノ・トリオで聴いてみたい・・・

唯一、僕の非常に個人的な好みで言えば、このカルテットのライヴにMCはいらないと思います。静かな緊張感の中で始め、MCなしで最後まで大きな波をつくり、そして最後に湧き起る拍手の中でメンバー紹介をクールにする、と言った感じが僕の好みです。そのほうがカッコいいと思います。(ごめんなさい、あくまでも個人的な好みです・・・)

さて、このカルテットできれば4月か5月くらいに再度出ていただければなと思っています。
土井さん、また連絡しますね!









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プロフィール

マスターDH

Author:マスターDH
マスターDHです。
普段はマーケティングコンサルタントとして働き、週末は中野のジャズダイニングバー「Sweet Rain」で居るだけマスターをしています。ジャズ、プログレ、クラシック、民族音楽と雑食性ですがかなり偏食でもあります。今だに、コニッツのようにアルトを吹くことを夢見ています。

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