これは最高傑作に違いない! Oncenth Trio 『3rd Album』Philosophy Of The Secre
この1枚は、Oncenth Trioにとって、きっと会心の作品だと思う。
個人的には、過去の2枚をはるかに超えた最高傑作だと強烈に感じた。
当店にも月1度は出演頂いている栗田妙子さんの揺蕩うような独特のリズムのピアノと池澤君の繊細で少しユーモラスなドラム、そしてリーダー岩見君の優しく暖かいベースが絶妙のバランスでブレンドされている。
聴きやすいけど少しとげがあり、メロディックだけどインプロであり、とっつきにくいようで人懐っこい音楽だ。
特に栗田妙子さんの独特のメロディーラインと音色が全体のイメージを決めていると僕は感じた。
鋭くアウトするようで螺旋階段を回るようにゆっくりと引き戻される。川面のさざめきのように微妙に揺れるリズム。
僕は、彼女のピアノを聴くとなぜかブラッド・メルドーを思い浮かべてしまう。
どの曲も素晴らしいが、栗田さんがソロやいろんな人とのDUOでも聴かせてくれる「Mihashi」は特に気に入った。
それと、スタンダードの「I Should Care」。実に繊細で美しい。
「I.K.K.C」は、亡くなったピアニスト板倉克行氏とカナダのギタリスト、ケリー・チェルコ氏の頭文字を並べたもので2人に捧げられた楽曲とのこと。
今回からレコード会社が「地底レコード」にかわった影響だろうか、録音が実に素晴らしい。これまた僕好みの柔らかくも輪郭のはっきりした、引き締まった音で録れている。
中に入ってる写真も素敵だ。
栗田さんの凛とした美しさ、池澤君の繊細さ、岩見君の優しさがよく表現されている。
きっとSweet Rainでのヘビロテになると思う。
実現できるかどうかわからないけど、そのうち、Sweet Rainでもライブをやって生で聴きたいと思うのです。
[ 収録楽曲 ]
01. そらは濁らんでも
02. 明日への光
03. Mihashi
04. 魚雷船ロニー
05. Inn風呂
06. I Should Care
07. Sweet Rosa
08. そのとき生まれたひかり
09. 青い鳥
10. I.K.K.C
11. changement
12. Two ferrets two letters
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