スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

秘宝感 at 新宿Pit inn


「凄い」、「面白い」などなど、色々と噂は聞いていた秘宝感をついに体験した。

新宿Pitt Innの昼の部。さすが人気バンドだけあって、かるく50人は超えるお客さん。
メンバーは、斉藤良(ds)、スガダイロー(p)、纐纈雅代(as)、熱海宝子(vo)、佐藤えりか(b)、
石井ちづる(鼓)。

いきなり、医学教室で使うような赤ん坊の人形を股間に挟んで登場した熱海宝子さんの出産パフォーマンスから始まり、そのまま笑いとなんだか分からない独特な緊張感の中、1曲目の「コンタクト」が始まった。
超絶テクニック、超高速で疾走するスガタイローさんのピアノ。途中で、指が余りに早すぎて目に残像が残るほど。グランドピアノも数センチ動いた。
熱海宝子さんのパンクっぽいヴォーカルと、赤ん坊の人形を飛行機のように手にもって飛ばしたり、椅子に座らせて汗を拭いてあげたりのパフォーマンス。アンダーグラウンドな存在感が凄い。
そんな熱海さんのパフォーマンスなんか無視するように表情一つ変えずに、小さい体をジャンプさせるようにして重量級のビートを弾き出すベースの佐藤えりかさん。
不思議な雰囲気をもった石井ちづるさんの鼓がカオスの中の道標のように鳴り響く。
そして、僕の最大のお目当てあった纐纈雅代さんのアルトがフリーキーでありながら芳醇な音色で咆哮する。服姿、表情もかっこいい。
ドラムの斎藤さんは冷静に全体を統率しているように見える。

いや、久しぶりに本物のアヴァンギャルドな音楽、本物のフリージャズを聴くことができました。

特に音楽の中身が似ているというわけではないが、秘宝感のパフォーマンスを観て、僕が大学生の頃、なんとなくオーソドックスなジャズが嫌になって、プログレ、アヴァンギャルドにはまっていた頃に観た、ティム・ホジキンソン率いるザ・ワークの来日コンサートを思い出した。
この時は、確かギターのビル・ジロニスが檻の中に入れられて登場したような記憶がある。そして、初めて見るクリス・カトラーの超絶テクニックで爆発するドラミング。バンド全体から強烈に発散される独特の切迫感とユーモア。
こういったところが秘宝感と共通するのかもしれない。

もうひとつ思い出したのは1970年代に活動したフランスのアヴァンギャルド・ジャズロックバンドであったエトロン・フー・ルルーブラン。
どこまでも延々と続く変拍子のリフで疾走するフェンダー6弦ベースとフリーキートーンのサックスに芝居がかったヴォーカル 。

そう、秘宝感は僕に1970年代後半のどうしようもない閉塞感とそこを突き抜けようともがくようなエネルギーの発散を思い出させてくれたのかもしれない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

マスターDH

Author:マスターDH
マスターDHです。
普段はマーケティングコンサルタントとして働き、週末は中野のジャズダイニングバー「Sweet Rain」で居るだけマスターをしています。ジャズ、プログレ、クラシック、民族音楽と雑食性ですがかなり偏食でもあります。今だに、コニッツのようにアルトを吹くことを夢見ています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。