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ジャズの伝統の中に新しい花が見事に咲き誇った作品 土井徳浩 Amalthea

最近このアルバムを毎日聴いているような気がします。

15_300[1]

ジャズの伝統の中に新しい花が見事に咲き誇った作品。
モノクロのクールでロマンティックな短編映画を見るように次々と色々な光景が浮かんでは消える。
北欧の曇った空、底知れない悲しみに沈む老人の深いしわが刻まれた顔、荒れ狂う海、どこまでも広がる誰もいない草原、冷たい空気の中に浮かぶ無数の星・・・白黒からカラーに変わりながら消えていく様々な風景。
そんなものを感じさせてくれる作品。
心を自由にしてくれる最上の音楽だと思う。
いつも僕の心の中で鳴っていた音楽。

土井さんはきっとジャズなんてジャンルに拘ってはいないと思うけど、やはり僕はここにジャズを感じる。
一言で言うと自己陶酔する音楽。
誤解を恐れずに言うならば、リスナーに聞いてもらいたいという思いよりも、演奏すること、表現することに没頭している音楽。それがジャズなんだと思う。


1曲目のYears
とても美しいメロディのメランコリックな曲。
土井さんのクラリネットが低音域から高音域まで見事にコントロールされた素晴らしい音色を聴かせてくれる。
2曲目のVelvet Sun
室内楽的な雰囲気で始まる。
テーマのメロディが徐々に上昇して、早いテンポのフォービートのピアノソロに入るところがなんともスリリングでよい。
ピアノソロのバックでの素晴らしいシンバルワークがバンドをプッシュして快調にスウィングします。
続く土井さんのソロは従来のモダン・クラリネットにはないコンテンポラリーで独自のなフレーズの連続で実にスリリング。
土井さんのクラリネット奏者としての素晴らしさが最高に発揮された曲だと思う。
3曲目のNo Moon Kenmore
ミディアム・テンポで軽快にスウィングする。
粋にスウィングする土井さんのクラリネットはジャズの伝統の中にも非常にモダンな息吹を吹き込んでいます。
4曲目のAmalthea
スローテンポのミステリアスな曲。高音域を巧みに使い、春の終わりの森の中の氷のような微妙な冷たさを感じさせる。さざ波のような繊細なブラッシュ・ワーク、シンバル・ワークからはECM的世界が色濃く感じられる。
アルバムタイトル曲に相応しい深さを感じさせる演奏。
5曲目のOne Little Spark
ピアノとクラリネットのデュオのバックでドラムが繊細なブラッシュ・ワークを聴かせる、まるでフランス映画の中のメランコリックな1場面を想像させるような曲。
思わずため息が出るほど美しい。
土井さんの鋭い感性と作曲能力が最高に発揮された曲だと思う。
6曲目のKids”24-7
イマジネイティブなベースソロで始まる。
ベースの不思議なバンプのラインにのって表れるアブストラクトなクラリネットのソロがスリリング。
早いフォービートにのってのちょっとトリッキーな土井さんのソロが素敵だ。続くピアノの佐藤浩一さんのソロもエネルギッシュで全体の構成も完成度が高く素晴らしい。
7曲目のEuphoria
現代音楽的な雰囲気の中で、クラリネットがヴァイオリンのような感じでメロディーを吹く。
独特の空間を感じさせるピアノとドラムの霧の中から再びクラリネットが美しい旋律を歌う。
クラシックを思わせる奥深い曲。
8曲目のOff Duty
なんとなくのんしゃらんな、ウキウキする感じの、楽しい音楽で。締めくくりに相応しい。

さて、この素晴らしいアルバムのレコ発ライヴを光栄にもSweet Rainで出来ることになりました。

12月22日(木)
~土井 徳浩カルテットCD発売記念ライブ~
土井徳浩(CL)  佐藤浩一(P)  本川悠平(B)  紺野智之(DS)
20時スタート、MC2,000円(+ドリンクオーダー)です。
ご予約お待ちしています。






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プロフィール

マスターDH

Author:マスターDH
マスターDHです。
普段はマーケティングコンサルタントとして働き、週末は中野のジャズダイニングバー「Sweet Rain」で居るだけマスターをしています。ジャズ、プログレ、クラシック、民族音楽と雑食性ですがかなり偏食でもあります。今だに、コニッツのようにアルトを吹くことを夢見ています。

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